映画祭受賞のお知らせ【映画「ヒノイリの風」】
2017年4月に島根県雲南市・松江市で撮影した
短編映画「ヒノイリの風」につきまして
ミラノ国際映画祭2019・短編外国語映画部門「ベスト編集賞」
を受賞されました★
自主制作の小さな作品ながら、丁寧にこだわられた映画は
神秘的な映像と音楽で綴られ、島根の魅力を
世界に発信しています。
【映画公式HP】
http://atolofilms.com/hinoirinokaze/ (予告編動画も観れます)
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<ストーリー>
西の国にある村、八雲(やぐも)。
この地には古くから「根の国より風が吹く」という言い伝えが残っていた。
八雲に暮らし、笛を吹く「クシナノ ムツ」こと少年ムツは、上手く音を奏でることができない。
本当は、上手く吹けているはずなのに…。
そんな中、ムツは夢を見る。
その暗闇のなかで一人の老人と出会い「奏でる」ことの本当の意味を気づき始める。
はたして彼は夢の中で失いかけた大切なものを見つけることが出来るのか?
<制作者の想い>
西は出雲、東は鎌倉の地で撮影されたこの映画は、日本の神話、夢、心、意識、記憶といった
眼には映らない存在を、虚構を通し意識することをテーマにした短編映画です。
かつて日本人は自然と共に暮らし、自然の摂理を守り、宇宙規模の大きなサイクルの中で
「喜び」と「感謝」を持ち暮らしてきました。
物質的な豊かさが増加した現代、私たちは、自然のサイクルではなく、個を満たす為の意識に
多くの時間を使い行きているように思います。それは、真の豊かさを失い始めた意識の損失と感じます。
私たちは、ここで立ち止まる勇気を持ち、一人ひとり、自らの心の眼で感じ
「真実」と向き合うため、この作品を創作しました。
この作品を通し、観る人の心に「生きる真実」を届けたい。それが、この映画の使命です。
総勢79名の方々と18社の協力企業によって映画ヒノイリの風は完成することができました。
映画はフィクションの中で、一人ひとりの心の眼によって、
その人の真実を映すものと思っています。
眼に映ること、映らないこと。
その真実を20分のこの作品を通して創り出せたらと願っています。